2016年 10月
BCでテント泊をしたかったので、冬季テント泊のリハーサルと耐寒訓練を兼ねて、初冬の北アルプス 爺ヶ岳へ。
冬季テント泊は未経験なのに、なぜすぐに撤退できる場所にしなかったのかは謎。
行程
DAY1
扇沢→種池山荘
DAY2
種池山荘→爺ヶ岳→種池山荘→扇沢
柏原新道
扇沢から霧雨に煙る柏原新道を種池山荘へと向かう。生憎の天気と時期外れなこともあって、ほとんど人とは会わず。
標高をあげるにつれて樹木の葉は落ちて、草原も草黄葉に。いい具合にガスがかかってしっとりといい雰囲気。
冬は金属物が多いし、シュラフだけでも1kgあるので、冬季装備の重さの確認も兼ねてたけど、柏原新道は歩きやすいのであまりトレーニングにはならず。
種池山荘
稜線に上がる辺りでは低木に雨氷がついていて、荒涼とした鈍色の景色の中でキラキラと輝く氷がとても美しい。
種池山荘は小屋閉めしているので、しっかりと冬囲いしてあった。
初雪
テントの設営を終える頃には、雪がちらついてきてうっすらと積もった。地面が凍ってペグが刺さらないかと心配してたけど、そんなことはなく普通に刺さった。
冬は一度テントに入ってしまうと、外に出るのがとても億劫になる。その結果、でんでん虫スタイルでラーメンを食べる相棒。
食事のためにバーナーを炊くと暑いくらいだけど、テント自体に保温性はほとんどないので、熱源がなければ中も寒い。
ダウンを着てシュラフに脚を突っ込んでいればそこそこ快適には過ごせるけど、この状態でのんびり、というのはどうも性に合わないので、やはり日中は滑って、寝るためだけにテントにいる、というBCスタイルが向いている気がする。
シュラフは厳冬期用の mont-bell #0
夜は星が出て、テントの灯りと星空という撮りたかった画が撮れた。写真のためだといくら寒くても外に出てしまう。
2日目
まだ気温もそこまで下がらなかったので、冷えに悩まされることもなく、湯たんぽカイロもなしで安眠。
一応、朝の散歩ということで爺ヶ岳を踏みに行く。衣替えしつつある雷鳥さんがお出迎え。
爺ヶ岳
そこそこ見通しもよく、ピークからは冬支度しつつある北アルプスの山々が見渡せた。
テン場に戻ってさっさとパッキング。店を広げてのんびりと撤収準備する相棒を尻目に、冬の朝の光を切り取っておく。
下山
寒さを確認する、というリハーサルの目的は十分達成した。
霜が降りて、どこを見ても美しい静かな登山道を扇沢へと下山。アイゼンはまだいらなかったけど、霜が降りた木の階段がよく滑るので慎重に。