2016年 11月
ついに導入したLocus Gearのフロアレスシェルター、Khufu Tyvekの初張りは、これまた初めての積雪期にBC装備で。今思うと中々ぶっ飛んでることしてるな、と思う。
Khufu Tyvekの詳しいレビューについてはこちら。
LOCUS GEAR | Khufu Tyvek | ソロハイカーのレビュー
行程
DAY1
扇沢→室堂→雷鳥沢野営場
DAY2
雷鳥沢野営場→雷鳥沢→室堂→扇沢
立山黒部アルペンルート
扇沢から黒部アルペンルートで立山室堂へ。BCテント泊装備に撮影機材なので、ダブルザックというこれまたアホな装備でのちほど後悔することになる。帰りの黒部ダム歩きがそれはそれはしんどかった…
室堂
室堂までは交通機関でのアクセスなので特に問題なく到着。荷物が多すぎてバスの乗り降りが大変だったけど。ターミナル前の臨時野営場は開設されてなかったので、雷鳥沢まで行くことにして、腹ごしらえ。
室堂はあいにく、吹雪で視界ゼロ。悪天でどうにもならない時はターミナルに撤退するつもりで出発。吹雪の中を歩いてきたパーティがかっこよかったので撮らせてもらう。
視界の悪い中を夏道沿いに雷鳥沢野営場まで向かう。アップダウンがあるので、シールは付けずに滑れるとこは滑っていく。が、バックパックが重すぎてめちゃくちゃ滑りづらい。まともに滑れない。そしてコケると立ち上がれない。まさに亀。
やっとの思いで野営場には辿り着いたけど、雪上車のラインがついていれば、室堂山荘の辺りから沢沿いに行った方がずっと下りなので楽。
Locus Gear Khufu Tyvek
雷鳥沢野営場に張るのは初めて。夏を知らないのであまり勝手がわからない。雪はまだ1mも積もっていないので竹ペグが効くか不安だったけど、なんとか張れそうな場所を見つけて設営。
冬の設営についての詳細はこちらの記事で。
LOCUS GEAR | Khufu Tyvek | 冬のテント泊
張り方は下界で練習はしたので、特に問題なく張れたけど、やはり綺麗な三角形を出すのは少しコツが必要。風が強めだったので竹ペグの強度を試すにはちょうどよい。
耐風壁を積むほどの雪がなかったので、隙間風が通り放題だった…。
今回Khufuはインナーもなしの一番シンプルな構成で購入したので、完全フロアレス仕様。雪面に直接マットを敷いて、寝袋を置くだけだったけど、床には何か敷いた方が色々とやりやすいので、これ以降は銀マットを敷くことにしてる。
天気は回復しなかったので、この日は行動せず、そのままテントに引き篭もって明日に備えることに。
夜半には結構強風が吹き荒れて、テント飛ばされないかびくびくしてたけど、何事もなく無事耐えてくれた。朝方の気温は−13℃くらい。起き出してバーナーを炊き始めると見る見るうちに幕内の気温は上がっていく。
2日目
いつも通り未明から起き出して、まず朝の光景を撮る。吹雪は止んで静かなよく晴れた朝の中、大日岳が朝陽に染まって素晴らしい眺め。これだから山はやめられない。
この日は、スキーポールでKhufuを設営したけど、滑るのにポールが必要なのでテントは潰していくことに。
Tyvekは純白なので、潰してしまうと最早雪と見分けがつかないし、降っている時は埋もれてしまうので、BCのベースキャンプにする時は設営用のポールを持つことにした。
Riding
辺りが明るくなっていく中、沢を渡渉して雷鳥沢へアプローチ。日本とは思えない雄大な景色の中を登っていく。テントは置いてきてBC装備と機材だけになったので身体が軽い!
雪の付きがまだ甘いので、剱御前小屋までは上がらずに途中でドロップ。岩やブッシュもまだ隠れていないけど、天気に恵まれて最高のシーズンインを迎える。
下山
初滑りということもあり、帰りの荷物の重さもあるので滑りは一本でやめておいた。野営場に戻り、のんびりテントを畳んで撤収。帰りは沢沿いに雪上車のラインを辿って室堂へ。
Khufuの撤収は、ポールを畳んでペグを抜くだけなので、笑っちゃうくらい簡単。
フロアレスシェルターでの雪山デビューは無事完了。雪山でテント泊なんて絶対無理、と思ってたけどやってみたら何とかなった。
最初にKhufuを過酷な雪山で使ってしまったので、この後の3シーズンでの使用は快適そのもの。Tyvekは真っ白で雪と同化してしまうので、写真を撮るのが一苦労だけど。
これを張るために山に行くほどお気に入りとなったので、自分にとってKhufu Tyvekは山の楽しみを倍増させてくれたテント。