車中泊をベースにあちこちの山をウロウロしています。冬も車中泊ベースでバックカントリーをやっているので、冬の車中泊のために工夫している点を記事にしてみました。
車中泊の基本
まず、車中泊の大前提としてエンジンは切ります。環境への配慮はもちろん、一酸化炭素中毒の危険性や、アイドリング時のガソリン代も馬鹿になりませんので。当然バックカントリーを楽しめるような地域は冬は氷点下になるので、寒さ対策やバッテリーを使わないための工夫が必要になってきます。
工夫リスト
- サンシェード
- 照明
- 寝具
- 濡れ物対策
- 非常用品
- その他快適化
❶サンシェード
サンシェードは室内を暗くするためや視線を遮るためだけでなく、防寒にも効果がある気がします。車は広大なガラス面を持っていますが、ここからかなりの熱が逃げていっているはずです。
フロントガラス
フロントガラスは市販のサンシェードをサンバイザーで固定。
フロントサイドガラス
フロントサイドは断熱素材のシートをカットして枠にはめられるようにしてます。特に固定はなしです。外側にアルミ面がくるようにしてるのを見かけますが、「発泡素材面で断熱」「アルミ面で暖かい車内の温度を反射」のはずなのでアルミ面が内側が正解だと思ってます。あと、照明が反射してこの方が車内が明るい。
リアサイドガラス
リアサイドは形状的に何も固定せずにはめるのは厳しかったので簡単に脱着できるように加工してます。うちの車はリアははめ殺しなので、窓側に強力両面テープで100均の強力ネオジウムマグネットを数カ所貼り付け。サンシェード側は養生テープで補強した上でダブルクリップをつけて、磁石の力で簡単に付け外しできるようにしてます。
左側のリアサイドは運転時は見えるようにしておかないと危ないんですが、運転席に座ってからサンシェードを外し忘れていたことに気付くことがしばしば。そんな場合でも磁石式ならそのまま運転席からサッと取り外せるので非常に快適。
❷照明
バッテリー式の照明はあった方が断然便利です。エンジン切ってもシュラフにくるまってバッテリー上がり気にせずにゆっくり本読んだりして夜を過ごせるし。何よりバッテリー式照明は移動できるしとても明るいです。
うちではARJANのLEDランタンを使ってます。モバイルバッテリーにもなる。かなり光源が強いので、上の方に設置して天井などに反射させた方が眩しくなくて良いです。
❸寝具
シュラフ
寝具はmont-bellの「アルパインダウンハガー#3」をベースに、LOGOSの車中泊用封筒型シュラフ「ミニバンぴったり寝袋」を併用してます。寒い時は封筒型シュラフを掛け布団としてかける感じ。−10℃前後に冷え込みそうな時は厳冬期用「アルパインダウンハガー#0」にしてます。
底冷え対策
あと、大事なのはテント泊同様、底冷え対策。
- 断熱シート
- カインズの折り畳みウレタンマットレス
- サーマレストZライトソル
の順で敷いてます。エアマットはテン泊時より色々物がある分、パンクのリスクが結構ありそうなので使ってません。
断熱シートは後で追加したんだけど、これの有無でかなり体感変わる気がします。発泡素材面を下側に、アルミ蒸着面を上にしてます。シートモードにした時も付けっぱなしにできるようにカットして、ヘッドレストで挟み込んで固定してます。
レイヤリング
これは個人差大きいと思うけど、結構寒がりなので、上は山行の時と同じで、
- ドライレイヤー
- 冬用ファーストレイヤー
- フリース
- 化繊ミッドレイヤー
下は、
- ユニクロ ヒートテックタイツ
- ユニクロ 暖パン
- BC用厚手ソックス
- テントシューズ
あと、顔が寒いのでバラクラバしてます。
❹濡れ物対策
濡れたザックや装備をそのまま置けるように、オートバックスブランドのシートカバーを常備してます。車内にシールを干しておくときに落ちてくる水滴を受ける用にも使えます。
因みに車内で乾かしたい時は、暖房全開で窓を少し開けてます。せっかく暖房で水分蒸発させても水分の逃げ場がないと乾燥しづらいので。
❺非常用品
クーラーBOXに非常用品を常備してます。一度大雪で高速が全面通行止めになり帰れなくなったことがあったので。車泊環境整えてあるとあまり寒さの心配はないんですが、やはり食料・飲料やトイレ問題はあるので。
- 2Lペットボトルの水 2本
- トイレットペーパー
- 携帯トイレ
- mont-bellのリゾッタなど非常食
- クッカーとバーナー、カトラリー一式
❻その他快適化
耳栓
道の駅などの車泊スペースでは、結構音が気になるので耳栓は常備してます。山行の時は大抵かなり早めに就寝することになるので、少しでも快適な睡眠を確保したいのです。耳栓ケースは歯ブラシカバーがしっくりきました。
吊るし収納
パイプハンガーと突っ張り棒を駆使して、室内に吊るしスペースを増設してます。ウェア類や小物は吊るせた方が便利なので。100均のメッシュサコッシュなども吊るしておくと、ビーコンやシーバーの置き場所として重宝します。
あと、濡れたシールを吊るして干したり、ポールや板の格納もできます。スキーキャリアはつけてるんですが、山帰りに洗車機回す際に板積んでおけないし、外に放置しておくのも不安なので、洗車の際に中に収納します。
DODグッドラックテーブル
荷室にはDODの「グッドラックテーブル」を置いてます。足元の空間を確保しながら、テーブルスペースも確保できます。そのまま外に持ち出せばキャンピングテーブルにもなるし、コンパクトに折り畳めるのも便利。
まとめ
こんな感じでいくら環境を整えても、朝はエンジンかけて暖房効くまでは極寒ですw それでも楽しいことが待ってるので、気合いで起きて着替え始めれば身体動いてるので冷えないし暖房も効いてきます。エンジンかけてまたシュラフに潜り込むと寝坊の恐れがあるのでご注意を。
食事は基本お店で済ませるので、車内での調理は想定してません。大容量バッテリーも今のところ必要性は感じてません。
こんな感じで、必要最小限の装備で冬季車中泊してます。誰かの参考になれば嬉しいです!