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DIY | ハウツー | 初めての人が揃えたい道具7つと基本の手順3つ

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【これからDIYを始めてみたい人へ】

DIYをやってみたいけど、何から始めたらいいか分からない、という人へ
最低限必要になる道具と基本的な手順をまとめてみました。

特殊な工具や難しい技術は使わず、ネジ止めだけでできるイージーなDIYが前提です。

【前提条件】

この記事が対象とするDIYの前提条件です。

・主にホームセンターで入手が容易な「2×4規格」の柔らかい「SPF材」で、
シェルフやデスクなどを作成する。


・基本的に使う技法はネジ締めのみ。ダボ接ぎや組木など高度な技法は使わない。

・木材のカットは基本的にお店でやってもらう。

・木材の研磨はお店の工作室で行う。


・ウッドデッキなど硬い木材に大量にコーススレッドを打つことはない。
(コーススレッド→木材接合用のネジ)

【最低限必要な道具】

設計から組み立てまで、一連の流れで「最低限これだけはないと始まらない」という道具です。

必要に応じて「あると便利な道具」を買い足していくことになると思います。

ネジなどは作成物によって必要なものが変わってくるので、ここには含みません。

<電動工具>
電動ドリルドライバーかインパクトドライバー
※電動工具の選び方については、別記事にて詳しく記載。
【DIY】用途から選ぶ、DIY用電動工具のベストバイ

ブラックアンドデッカー<ビット(先端工具)セット>(電動工具付属の基本ビットでは足りない場合)

ドリルビットとドライバービット(頻繁に使うのは下穴用に3mmドリルと、先端サイズPh1、Ph2のプラスドライバー)
使っている工具とやりたいことを店の人に伝えて聞くのが一番です。

ビット

<メジャー>
3.5mあれば充分。ストッパーがついたものが便利です。

メジャー

<鉛筆、消しゴム>
材料へのマーキングに使います。

鉛筆

<カッター、ハサミ、セロテープなど一般的な文房具>
何かと出番があります。

カッター

<作業台>
専用のものでなくても構いませんが、作業の中で床から高さがあり、安定感のある台は必ず必要になってきます。

折り畳みできるような作業台の良いDIY作例がネット上にたくさんあるので、最初にこの作業台を作るのもいいかもしれません。

ワークベンチ

【塗装する場合】
<ペンキで塗装>

・トレー
・刷毛
・ローラー
・オープナー
(全てがセットになったスタートキットが大抵ホームセンターにあります)

塗装

<オイルステインで塗装>
・ボロ布(着古したTシャツなど)

【あると便利な道具】

持っておくと作業が格段に楽になったり、作成物のクオリティがあがる道具です。
それぞれそんなに高価なものではないですが、作業効率を左右するものなので、ホームセンターで実物を確認してみることをお勧めします。

<クランプ(万力)とハンドクランプ>
材料同士や作業台への固定に使います。クランプはがっちり固定する時、ハンドクランプは仮固定に使います。

クランプ

<端材>
材料をカットした時に出る余りです。練習用、穴あけ時の捨て板や、材料の位置決め、塗装時の支えなど、色々と使えます。

ホームセンターに「詰め放題で数百円コーナー」というのが大抵あります。
2×4の切れ端など、厚めの木を選ぶと色々と使えます。

端材

<アングルクランプ>
材料同士を直角に固定できるクランプです。
一人で作業する場合などはとても便利です。

アングルクランプ

<2×4定規>
2×4の規格に合わせてあるので、材料の中心などを簡単に測ることができます。

2x4定規

<ドリルガイド>
できるだけ垂直に穴をあけたいときに便利です。

ドリルガイド<差し金>
メジャーと使い分けます。直角の計測や直線を引くのに便利です。
ネットで使い方を一読しておくと◯。

差し金

<紙やすり>(240番〜400番くらい)
木材断面のちょっとしたバリ取りや、角を丸めるのに便利です。

広い面をやすりがけするのは大変なので、その場合はホームセンターの工作室で電動サンダーを借りた方がよいです。

紙やすり

<養生シート>
ブルーシートでよいです。塗装時に床を保護します。
穴あけ時に出る粉塵の処理も楽です。

ブルーシート

【電動工具について】

電動工具に関しては、主にホームセンターで入手が容易な「2×4規格」の柔らかい「SPF材」で、シェルフやデスクなどを作成する用途を想定。

この用途であれば、電圧:10.8v以上トルク:20N.m~30N.mクラスのバッテリー駆動「ワイヤレス電動ドリルドライバー」で充分です。

「ドリルドライバー」は先端工具(ビット)の付け替えで、「ネジ締め」と「穴あけ」が可能な工具です。

太かったり、長いネジ締めには力不足ですが、通常の家具づくりに使う40mm程度のネジであれば問題ありません。
(実際に10.8vのモデルで75mmのコーススレッドも問題ありませんでした。ドリルの場合はビット径10mm辺りからパワー不足を感じます。)

これに対して似たような外観の「インパクトドライバー」は、回転に打撃を加えることによって、効率的にネジを打つことができる工具です。

トルクが強く、硬い木材にもどんどんコーススレッドを打っていけます。

ただし、穴あけには不向きです。できないことはないですが、以下のようなデメリットがあります。
・ビットが折れやすい
・木材が割れやすい
・穴あけ速度が遅い

DIY用電動工具の最初の一本ということであれば、「電動ドリルドライバー」があれば大抵のものは作れます。

ハイパワーのプロモデルやインパクトドライバーはこの記事で前提としているDIYにはオーバースペックです。

電動工具の選び方については別記事にて詳細に記載しています。
DIY | 電動工具 | これからDIYを始めたい人へのオススメ

筆者がメインで使っている電動工具はこちら。
【ブラックアンドデッカー マルチエボ】

【電動ドリルドライバーの操作】

付属しているマニュアルを見るのが一番ですが、共通した操作は以下の通り。

<バッテリーの着脱>
ワンタッチで交換できます。
ブラックアンドデッカー

<ビットの付け替え>
先端を回してビットを交換します。
・穴あけはドリルビット、ネジ締めはドライバービットを使います。
・インパクトドライバー用は六角軸、ドリルドライバー用は丸軸
※ドリルドライバーはどちらのビットも使えます。
ブラックアンドデッカー<クラッチの設定>
ダイヤルを回して設定します。
一定のトルク以上は空回りさせることでネジの締め過ぎを防ぎます。
穴あけの時はドリルモードに設定します。
ブラックアンドデッカー<回転方向の切替>
ネジを締める場合と、抜く場合の回転方向を切り替えます。
ブラックアンドデッカー<トリガー>
引くことでビットが回転します。引き具合で速度の微調整が可能です。
ブラックアンドデッカー
本番の作業に入る前に、適当な端材で「穴あけ」と「ネジ締め」の練習をするとよいです。
・必要な力加減はどのくらいなのか。
・穴あけ時に捨て板をあてないとどうなるのか。
・下穴を開けずにネジ締めをするとどうなるのか。
・クラッチがかかる感覚はどんな感じか。
・逆回転でドリルやネジを抜く練習。

などを端材で確認しておくと作業がスムースです。

【基本的な手順】

道具を用意したところで、DIYの基本的な手順を説明してみます。
作るものによって、多少の差異はありますが、大まかな流れは変わりません。

<①採寸と設計>
作りたいものを決めたら、各パーツと完成時のサイズ、材料同士の繋ぎ方、使うネジや金具の種類をしっかり把握します。
手書きでもいいのでイメージ図を描いてみると把握がしやすいです。
あらかじめお店で購入できる木材にどんなサイズがあるかを確認しておくと設計がとてもしやすくなります。

ここがDIYの出来を9割決める一番重要なポイントなので時間をかけましょう。
しっかり採寸と設計ができていれば、組み立ては難しいことではありません。

<②材料選定とカット>
設計が完了したら、ホームセンターで材料を購入します。
材料選びも楽しい時間の一つですが、木材はどうしても反りや節があるので、自分でよく確認した方がよいです。

カットはお店でやってもらいますが、大抵は直線カットのみの対応です。
購入できる木材から効率よくパーツを切り出せるよう、よくサイズを確認します。
すぐにサイズを確認できるようにメジャーを持参することをお勧めします。

材料の研磨は必須ではありませんが、クオリティをあげたいなら、お店の工作室でサンダー(電動やすり)を借りるといいでしょう。
サンダーに使う紙やすりは消耗品なので自分で用意します。
塗装をする場合は研磨して表面を整えることを強くお勧めします。

お店によっては軽トラを貸してくれる所もあるので、手で運べないような大きな材料を買いたい時は利用するのも手です。

<③組み立て>
材料が揃ったら組み立てに入ります。
塗装をする場合は、組み立て前に塗るのか、組み立て後に塗るのかを事前に決めておきます。乾燥時間も含めてスケジュールを立てる必要があります。
塗装については別記事にする予定です。

あとは組み上げるだけなので気が急きますが、必ず仮組みをして各パーツの位置関係とサイズを確認することをお勧めします。
下準備をしっかりすることが、失敗を減らすコツです。

そういう筆者も、サイズ違いやネジ違いでホームセンターを何往復かすることはざらです…

【Tips】

基本的な手順は以上ですが、知っておくと便利なことを思いつく限りでリストにしておきます。

・設計の際は、強度や構造をよく考えてそれに見合った規格の木材を。
・薄くて長い棚板は中心がたわむ。
・横方向に使う木材は寝かすより立てた方が強度がある。
・木口(木材の垂直方向の断面)は割れやすい。
・荷重がかかるところは金具などで補強を。
・設計で悩んだら既存の家具を参考に。

・木材を買うときは反りやヤニ、節目が干渉しないものを選ぶこと。節目は硬くてヤニ(樹脂)がでやすい。
・ネジのサイズは基本的に木材の厚みに対する長さで判断(「ステンレス」製は錆びづらいが、屋内での使用前提なので「ユニクロめっき」製で充分)
・基本的に長い木材、広い木材は高価。

・木材への穴あけは、下に捨て板を当てること(貫通側にバリが出る)
・ネジ締めの前に必ずドリルで下穴を開けること(木材が割れやすい)
・下穴のドリル径はネジ径より小さいものにする。
・ドライバーとネジの噛み合わせに遊びがないよう、ヘッドサイズを合わせる。
(実はプラスネジには2種類あります。よく見るプラスネジは「フィリップス形」といって、対応するドライバーには「Ph」の記号があります。対して「ポジドライブ形」はヨーロッパで普及(IKEAのネジがこれですね)していてネジ頭が十字ではなく「※」のように見え、対応するドライバーは「PZ」か「Z」になります。異なる規格で無理に締めるとネジ頭がなめます。DIYで使うドライバーは基本的には「Ph」と思ってもらって問題ないです。)

・ネジ締め時は噛み合わせが外れないよう、しっかりと工具を上から押し付ける。
・どんな長さのネジを、どれくらいの厚みの板に打つのかを常に意識しておく。(貫通する可能性を意識する。穴あけも同様。)
・ドリルやネジを抜くときはドライバーの回転を逆回しに設定する。
・逆回しでネジを抜くときもしっかり工具を押し付ける。
・コーススレッドを使う時はしっかり材料同士を固定する。
(ネジ自体が木材同士を締め付けるので固定しないと木材が回転します)

・仮組みするときはハンドクランプで固定すること。
・組み立て時は、水平器(iPhoneでもコンパスアプリで使用可能)で水平を取る。

【最後に】

売り物ではないので始めから完璧を目指さないこと。
多少いびつだったりしても自分が使えればいいのです。
DIYする中で必ず失敗するシーンは出てきます。
その失敗も含めてDIYです。

自分の用途に合わせて素材や色、サイズを自由に決められるのはとても楽しいので、まずは簡単でコストもかからない「ラダーラック」などから試してみるといいと思います。
1つ作品が完成すると自信がつきますので。

では!この記事がDIYへの一歩となれば幸いです!

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