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DIY | ハウツー | DIYで使うネジの選び方の話

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DIYで何か作ろうと材料を揃えにホームセンターに行くと、大量の種類のネジが置いてあって一体どれを使ったらいいのか分からなくなりませんか?

ほとんどのDIY家具をメインの接合部分はネジと金具だけで作ってきたその経験から、実践的なネジの選び方をまとめてみました。

厳密な話をしてしまうととてもDIYの範疇には収まらなくなるので、飽くまで「自分が問題なく使えれば良い」というルーズなDIYの話です。

 

結論から言ってしまうと、屋内で使うDIY家具には、ほぼ「木ネジ」で事足ります。「木ネジ」はその名の通り、木材を結合することを目的にしたネジで、細かい分類として「コーススレッド」や「スリムビス」などがあります。

同じ場所によく置いてあるのが「タッピングビス」ですが、タッピングビスは基本的には木材以外のプラスチックや金属を結合することが目的です。ただ「タッピングビス」は太さや長さの種類が豊富なので、木材を金具で補強したりする場合は「タッピングビス」も使います。

 

まずは長さと太さの話

長さの基準は、厚みに対してしっかり固定され、突き抜けないことです。厚みの2~3倍程度の長さか、下地に20mm以上食い込むことが目安です。

太さは、木材が1×4や2×4であれば、だいたい3.5mm前後のものを使っています。長さに対して確保できる太さは大体決まっているので、長さ基準で考えていいと思います。

サンプルですと、木材が約60mmの厚みなので、65mmでは突き抜けるし、35mmでは強度が不安です。この場合は40〜50mm程度が適正になります。

 

木材同士を結合する場合

フレキ付きの半ネジ「コーススレッド」か「スリムビス」 が確実です。

どちらもネジ頭は「皿」形状です。

 

コーススレッドとスリムビス

「コーススレッド」は、ネジのピッチ(螺旋状の部分)間隔が荒く、締結力が強いです。インパクトドライバーを使えば下穴を開けずにガンガン打ち込めるため、ウッドデッキなど硬い木材を結合する際によく使われます。

逆に言うと、SPFなどの柔らかい木材で家具を作るのであれば、コーススレッドでなくともよいし、インパクトドライバーである必要もないということになります。

また、「コーススレッド」は建築にも使われるその用途上、太くて長いものが主にラインナップされているので場合によっては使いづらいこともあります。

 

「スリムビス」は、「コーススレッド」よりも径が細く、ピッチも細かいです。下穴を開けなくてもいいように先端に錐加工がしてあって、木割れもしにくくなっています。とはいえ、下穴は開けた方が無難です。

「スリムビス」は厚みが少ない木材にも使いやすいため、太さと長さが合えばこちらが使いやすいと思います。

全ネジと半ネジ

ネジの長さに対して、全て螺旋が切ってあるのが「全ネジ」、頭の部分近くに螺旋が切られていないのが「半ネジ」です。

 

違いは、木材同士を引きつける能力です。

「全ネジ」は、結合する木材同士をクランプなどでしっかり固定できていないと、ネジが締まって行くのに合わせて奥側の木材がどんどん逃げていってしまうため、木材同士の隙間が埋まりません。

対して「半ネジ」は、螺旋が切られていない部分が空転するので、ある程度までネジを締め込むと、手前部分は空転して、奥側の木材のみが引きつけられます。これによって固定が不十分でも隙間なく木材同士が結合します。

結合する木材同士をしっかり固定できていれば、「全ネジ」の方が締結力は強いとのことですが、屋内DIYでは「半ネジ」で事足りるのではないかと思います。

 

フレキって?

フレキとは、ネジ頭に木材に食い込むような加工がしてあって、ネジを木材に締め込んでいくとネジ頭も木材に埋まっていきます。

 

これによって、皿取錐などの道具を使わなくてもネジ単体で頭を埋めることができるので非常に効率がいいです。

あまり締めすぎるとネジごと陥没していきますし、木質によっては穴の周囲が荒れたりすることもありますが、その点に注意すればとても便利な機能です。

 

ネジの材質

材質には、「ステンレス」「鉄(ユニクロ)」「真鍮」などがありますが、屋内DIYであれば、安価な「鉄(ユニクロ)」で十分です。最近は黒く塗装されたネジがあるので、ネジ頭を隠さなくてもそのままデザインの一部に取り込めるのでお勧めです。

 

金具を使って補強する場合

金具に合わせてネジを選びます。

金具のネジ穴形状によって、「皿」か「丸頭、鍋頭、トラス」を選びます。

 

穴がすり鉢形状であれば「皿」を、フラットであれば「丸頭、鍋頭、トラス」です。形状に合わせたネジを使わないと期待した保持力を発揮できません。金具を固定する場合は、ネジ頭の接地面が金属になるので「フレキなし」を選びます。

また、ネジの太さも金具の穴径に合わせる必要があるので、適合する木ネジがない場合は、さきほどのタッピングネジを使うことになります。

 

まとめ

DIYで木材同士をネジでつなぐには、フレキ付きの半ネジ「コーススレッド」か「スリムビス」を使うのが一番確実かと思います。

キャビネットやデスクも、扉や引き出し部分はボンドも併用していますが、メインの接合部分はほぼネジと補強金具だけで作れます。

 

以上、DIYされる方の参考になれば幸いです!

 

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