登山で使うヘッドランプを、USB充電式のものに買い換えたので、その顛末を記録。
そもそも買い替えの理由は、今まで使っていたブラックダイヤモンド「ストーム」の電池交換のしづらさ。器具を使わないと開かないくらい電池蓋が開けづらい。
旧モデル使ったことある人はみんなうなづいてくれると思う。
以下、略称で表記します。
- ヘッドライト→「ヘッデン」
- ブラックダイヤモンド→「BD」
USB充電式モデル
最近はUSB充電式のモデルが出揃ってきたので、この際、乾電池を持ち歩くスタイルを見直してみることに。
USB充電式のヘッデンにしようと思った理由は以下の通り。
- 連泊のテント泊山行でもヘッデンの充電が必要になったことがない。
- 大容量モバイルバッテリーを携行している。
- 洞窟探検するわけではないのでそんなに長時間ライトが必要なことがない。
- 太陽光充電のLEDランタンを持つのでバックアップは十分。
- 冬以外は他に乾電池が必要な器具がないので、電源系を統合・軽量化できる。
充電式モデルの中でもバッテリー組み込み式のモデルは、コンパクトで本体に直接充電できるけど、電池が寿命を迎えた時にバッテリー交換できないことが多いので、自分は交換ができるタイプをチョイス。
また、場合によっては乾電池の方が良い時もあるので、乾電池・充電池どちらも使えるハイブリッドモデルにした。
山行スタイル
基本的な山行スタイルは、テント泊での縦走。テント泊なので、夜間のヘッデンの出番は多い。
また、大抵夜明け前にテント場を出発するので、一回の山行でヘッデンは必ず使うことになる。
朝陽を狙ったナイトハイクをすることもある。
そんな自分の山行スタイルに合致したヘッデンの選択肢はこの二つ。機能比較した結果、アクティックコアに軍配。
- ペツル アクティックコア(PETZL ACTIK CORE)
- ブラックダイヤモンド リボルト(Black Diamond REVOLT)
機能比較
秀逸な充電システム
それぞれ専用の交換式バッテリーを使うんだけど、ペツルは山行中のこともよく考えてある。
バッテリー自体にUSB端子がついているので、直接モバイルバッテリーのケーブルを差して充電できるのだ。充電状況のインジケータもバッテリ自体についているので便利。
充電時間もペツルは3時間と、BDの5時間よりかなり短い。
一方のBDは一般的な充電方式と同じで充電器がいる。山に充電器、持っていかないでしょ。極力荷物を減らしたい登山で、この差は大きい。
これで電源をモバイルバッテリーに統合できたので、乾電池の予備は装備からオミット。
電池蓋
買い替えのきっかけになった電池蓋については、ペツルはなんのストレスもなく開閉可能。まぁ、これしか知らなければこれが普通なんだけど。BDの極悪蓋を知ってるだけに…。
BD「ストーム」の現行モデルは電池蓋の仕組みが改善されてたけど、ハイブリッドタイプの「リボルト」はこれまた殺人的に蓋が硬い。密閉性を高めるための硬さなのかもしれないけど、ストレスフルなことこの上ない。
もうこれだけで使う気無くす。製品試験やってるんですか?っていうレベル。ユーザの声も拾ってないんだろうなぁ。
シンプルな操作
ペツルの操作は繰り返し、ボタンを押すだけのシンプル操作。
電源ボタンを押すたびに「弱」→「中」→「強」→「消灯」。
長押しで赤色灯に切り替え。赤色灯もボタンを押すたびに「点灯」→「点滅」。
全然関係ないけどこのルックス、「装甲騎兵ボトムズ」思い出すね…
BDは多機能なので、操作がややこしい。慣れてしまえばなんてこともないけどそれでもめんどくさい。ディミング(無段階調光機能)とかいらんです。
アクティックコアはこのモデルからロック機構がついたので、長押しでのロック操作が加わった。
ただ、ロックがついてたBDでも収納場所の中で誤点灯はよくしてた。荷物をギュウギュウに詰め込むことが多い登山での長押しロックはあまり確実ではない。誤点灯する状況から考えた、ロック機構を開発して欲しいね。
その他のカタログスペック
明るさとか重さとかのカタログスペックはそんなに大差ないと思ってるので、選定条件の中での優先度は低め。
ペツルは説明書がユニバーサルデザインで基本的に記号で表記してるけどみづらい、というかわかりづらい。
防水性能
2020年モデルの防水はどちらもIPX4で生活防水。
重さ
- アクティックコア 75g
- リボルト 90g
明るさ
- アクティックコア 450lm
- リボルト 350lm
明るさについてはパッケージには最大照度が記載されてるけど、どのメーカーも15分程度で照度は落ちる。安定してからの照度がどれくらい持つかが重要なので、最大照度はあまり参考にしていない。
照射時間
- アクティックコア 弱130h 中8h 強2h
- リボルト 弱120h 中7h 強3h
因みにこの照射時間は充電池での値。アルカリ乾電池の方が長持ちする。
リザーブモード
アクティックコア独自の機能として、バッテリー残量が少なくなると自動的に照度を5lmに落として完全消灯を防ぐ機能がある。カタログではこのリザーブモードでの照射時間は3h。
まとめ
以下の理由により、ペツル アクティックコアを採用!
- 電池蓋が開けやすい
- 充電システムがシンプル
- 充電時間が短い
- 操作がシンプル
以上、ヘッドライト選びの参考になれば幸いです!