もともとはロードレースのライダーに補給を渡しやすいように考案されたらしいサコッシュ。フランス語なのでツールドフランスが起源なのかな。
肩掛けの軽量なショルダーバッグを前掛けにして使う。
登山では荷物は全てバックパックで背負うのが基本スタイルだけど、すぐに出したい物や歩きながら使いたい物もある。そういう使用頻度の高い物をいちいちザックを下ろして引っ張り出すのは面倒だけど、パンツのポケットをぱんぱんにするのもちょっとな…という感じで広まったんじゃないかな。
すっかり登山の必須アイテムとして定着した感があるけど、確かに便利なので自分も使っている。
山と道
大定番のYamatomichi Sacoche。
軽いこと、取り出しやすいこと、というとても明確なコンセプトに基づいて作られている気がする。
開口部には中心に小さなベルクロがついているのみで、蓋を閉めることはできないようになってる。ジッパーがあると閉じたくなる心理が働きそうだけど、そもそもジッパーがないので閉じられない。
開きっぱなしであることのメリットは結構大きくて、やはり物の取り出しやすさはダントツ。閉まらないことで困った覚えもない。この辺は使い方によって差が出るかも。
ショルダーストラップもよく考えられていて、幅広なストラップは肩に負担が掛からないようになってる。
荷室が二つに分かれてる点も何かと便利。容量がそんなに多くないので、デイハイクや街で使うことが多い。
RawLow Mountain Works
機能豊富で大容量な TABITIBI/X-Pac。
止水ファスナーがついてるので、水に強い X-Pac と相まって、ファスナーを閉めれば多少の雨は凌げる。ただこのファスナー、曲面まで回り込んでるので、全開にしてしまうと噛み合わせが開いてしまって閉めるのに苦労する。
開口部は袋状になってて容量を拡張できる。袋は内側に折り込んでコンパクトにすることもできる。このモードにする時に前述のファスナーを全開にすると戻すのに苦労する。
大きなマチがついた底面もベルクロで容量調節可能。
前面にはウェビングテープがついてるので、時計とかベアベルとか小物を取り付けられて便利。
あと首からぶら下げたフィルムカメラをポンと上に載せておくのにちょうどいい。トップについたループにちょうどレンズがくぐるのでずれ防止にもなる。
縦走とかで荷物が多い時はこっちを使う。
残念なのはショルダーストラップ。サコッシュ自体の容量が大きいのにストラップが細いのでロングハイクでは肩に負担が来る。ただ、最近のモデルはここが改善されて幅広なストラップにモデルチェンジしてた。